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2019-03-10 2019-03-10

千代(ちよ)

Chiyo:(1557 - 1617)山内一豊の正室

千代:山内一豊の妻。良妻賢母の手本として知られている。千代紙の由来となった人物。

【基本データ】

名前 千代( ちよ )
生没年

弘治 3年 - 元和 3年12月4日

( 1557 - 1617.12.31 )

改名  
別名

ちよ・まつ (諸説あり)

法名:見性院

生誕地

近江国飯村(滋賀県米原市飯)又は

岐阜県郡上市 諸説あり

死没地

安居神社

(現:大阪市天王寺区)

戒名  
官位 従五位下、左衛門佐
墓所 妙心寺塔頭養源院(京都市)ほか

家族

(主な人物)

父: 遠藤盛数(郡上八幡城主)ともいわれているが諸説あり

夫:山内一豊

子:与祢

養子:湘南宗化(拾)、直義(土佐藩2代藩主)

【生涯】

出自は諸説あり、定かではない。郡上八幡城を築城した遠藤盛数の子という説が有力で、郡上八幡城下には、一豊と千代の像がある。また、北近江の大名だった浅井家の家臣、若宮喜助友興の子という説もある。

実は、名前も正確には分かっておらず、「千代」という説が最も有力なため一般的にはこの名が通っているが、例えば高知城の銅像には「山内一豊の妻の銅像」としか紹介されていないことからも、今だに論争が続いていることがわかる。

17,8歳のころ、後に土佐一国の主となる山内一豊と結婚したが、当初は貧しい暮らしだったといわれ、枡を裏返しにしてまな板代わりにして使用していたなどの逸話が残されている。 「内助の功」という言葉があるが、この言葉は千代の良妻ぶりからきた言葉ともいわれ、それにまつわる様々なエピソードがある。

「馬揃え」

一豊が若くてまだ貧しかった頃、安土城下で「馬揃え」(兵馬品評会)が行われることになり、一豊のために嫁入りの時の持参金を取り出して「今が夫の一大事」と馬購入のための黄金十両を差し出したという。

「笠の緒の密書」

関ヶ原の戦い前、三成方の密書を笠の緒に隠し持たせ、関東にいた夫一豊に知らせ、家康の信頼を勝ち得た。

 

また、手芸にも優れていたらしく、様々な模様の布を縫い合わせて内掛けを作るなどしており、その模様に似た紙のことを「千代紙」と呼ぶようになったという説もある。

一豊との間には与祢という娘が生まれましたが、天正13年11月29日(1586.1.18)の天正大地震で失い、その後は子に恵まれることはなかった。養子として、与祢の供養として訪れた妙心寺の門前(京都にあった山内家の屋敷前ともいわれている)に捨てられていた男子を「拾(ひろい)」と名付けて育てるようになった。その男子は、のちに京都の妙心寺の住職、湘南宗化となる。

関ヶ原の合戦の功によって、夫が土佐一国を領し、高知城へ入城。その時、千代も従って土佐へと移り住んだが、1605年に一豊が他界すると、半年後には土佐を引き払って二度と戻ることはなかった。その後は、京都の妙心寺の近くに移り住み、養子の湘南宗化と再開するなどしながら余生を過ごし、元和3年(1617)に京都で亡くなった。

 

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山内一豊の妻の像

@高知県高知市

山内一豊の妻

高知城にある千代の銅像。しかしながら、「千代」という名前そのものそれを決定づける資料はなく、定かではないたいため、「山内一豊の妻」という表記になっている。

像は、安土城下で行われた「馬揃え」のエピソードを表現している。

【馬揃え】

千代が引いているのは、安土城下で売られていた黄金十両の価値がある名馬(鏡栗毛)。一豊が若くてまだ貧しかった頃、「馬揃え」(兵馬品評会)が行われることになった。そこで、一豊はこの馬に目をつけたのである。しかし、黄金十両など当時の一豊にはとても出す事のできない金額。

その話を聞いた千代は、化粧箱の中から、隠し持っていた黄金十両を取り出して「このお金は一豊様に嫁ぐ時、実家の不破家からもらったお金です。一大事の時までは絶対に使うなと言われていました。しかし、今は夫の一大事。どうぞお使いください。」と言い、一豊に渡したのである。後日行われた馬揃えでは、ひときわ目立つ一豊の馬が織田信長の目に留まり、殊勝なことであると称えられたということである。千代の内助の功が発揮された一場面といえる。

 

山内一豊と妻の銅像

@岐阜県郡上市

山内一豊と妻

郡上八幡城(岐阜県郡上市)にある山内一豊と妻の銅像。千代の出自はよくわかっておらず、一説に郡上八幡城主遠藤盛数の娘と言われているため、ここに夫妻の銅像がある。千代に関しては、本名も定かではなく、その関係で、この銅像も「千代」の名前を使用するのを避けている。

この像は、安土城下で行われた「馬揃え」のエピソードを表現している。

 

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