法隆寺 Horyu-ji Temple
撮影日
2007-02-12
2001-08-14
法隆寺 Horyu-ji Temple
607年、聖徳太子と推古天皇によって建立されました。斑鳩寺とも呼ばれています。飛鳥時代の姿を現在に伝える、世界最古の木造建築物として有名です。1993年12月には、日本で初めてユネスコの世界遺産に登録されました。現在、法隆寺は塔・金堂を中心とした西院と夢殿を中心とした東院伽藍に分けられます。
法隆寺南大門 Nandai-Mon ( Main Gate )
法隆寺の玄関口。永享10年(1438年)に再建されました。南大門をくぐると正面に中門があります。右に曲がると左手には聖霊院、そして東大門の先に東院伽藍があります。
法隆寺中門 Chu-Mon ( Middle Gate )
門の中央に柱を持ち、中央の二ヶ所の扉が開く仕組みになっています。左右には塑像の金剛力士像(奈良時代)があります。また、柱にはエンタシスがみられます。中門をくぐると正面に大講堂、左に五重塔そして右に金堂があります。西院伽藍の中心部です。周囲は回廊で囲まれています。
法隆寺五重塔 Gojyu-Tou ( Tower/Pagoda )
塔は釈迦の遺骨を奉安するためのものであり、仏教寺院においては、最も重要な建物とされています。法隆寺のものは、下層部を大きくさせ、安定感を強調させています。また、最も下の部分には、裳階(もこし)とよばれる飾り屋根を設けています。高さは、31.5メートルでわが国最古の五重塔として知られています。
法隆寺金堂 Kon-do ( Main Hall )
金堂に安置されている諸像のうちで、最も有名なのは金銅の釈迦三尊像です。飛鳥大仏と同じ鞍作止利によるものといわれています。周囲の壁面にはインドや中国の石窟寺院の壁画の影響を受けたと思われる世界的にも有名な壁画が描かれていました。しかし、昭和24年に焼損し現在はパネルに描かれた再現壁画がはめ込まれています。
法隆寺回廊 Kairou ( cloister )
法隆寺の回廊・中門の列柱は、上から下まで同じ太さではなく、中央部がふくらんでいます。これをエンタシスといいます。ギリシャのアテネにあるパルテノン神殿の柱にもみられ、それらの地域で形成された文化が、ペルシア・インド・中国などを経て日本へ伝わったことが分かります。
法隆寺大講堂 Daiko-do ( Main Lecture Hall )
現在の法隆寺伽藍には初めは講堂はありませんでした。代わりに、食堂(じきどう)が現在の大講堂の位置にあったといわれています。その食堂も925年に焼失しました。現在の大講堂は990年に再建されたものです。
法隆寺聖霊院 Shoro-in
西院の東、鏡池の北にある東室の南妻を改造してつくられました。元々は僧坊でしたが、鎌倉時代に聖徳太子信仰が高まったことに伴ってつくられたものです。内部には、聖徳太子像が安置されています。
法隆寺夢殿 Yumedono
東院は、聖徳太子の遺徳を偲び、斑鳩宮跡に僧の行信が天平11年(739年)に創立しました。東院伽藍の中心には夢殿(ゆめどの)があります。本尊の救世観音像は秘仏とされ、ながく公開されていませんでした。現在は、春と秋に約1ヶ月ずつ、特別に見ることができます。
データDeta /アクセスAccess
山号 | なし |
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寺号 | 法隆寺 |
別称等 | 斑鳩寺 法隆学問寺 |
所在地 Address | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1 |
宗派 | 聖徳宗 |
寺格 | 総本山 |
本尊 | 釈迦如来(国宝) |
創建 Since | (伝)607年 |
開山 | |
開基 | 推古天皇 聖徳太子 |
札所等 | 南都七大寺 7番 神仏霊場巡拝の道 第26番 大和北部八十八ヶ所霊場 第50~51番 聖徳太子霊跡 14番 神仏霊場会(奈良県12番) |
文化財等 | (国宝建築)金堂 五重塔 中門 廻廊(東回廊、西回廊) 鐘楼 経蔵 大講堂 東院夢殿 東院伝法堂 聖霊院 東大門 食堂 南大門 東院鐘楼 西円堂 三経院及び西室 東室 綱封蔵 (国指定重要文化財)多数 (世界文化遺産)法隆寺地域の仏教建造物 |
URL | 法隆寺 http://www.horyuji.or.jp/ |