最終更新日: 2017-09-11 

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泉岳寺 Sengaku-ji Temple

「元禄赤穂事件、浅野内匠頭長矩の墓所」

大石内蔵助像 @泉岳寺  2008-12-06 

 

データDeta /アクセスAccess

山号 萬松山
寺号 泉岳寺
別称等  
所在地 Address 東京都港区高輪二丁目11番1号
宗派 曹洞宗
寺格 曹洞宗江戸三箇寺
本尊 釈迦如来
創建 Since 慶長17年 / 1612
開山  
開基 門庵宗関(今川義元の孫)、徳川家康(願主)
札所等 江戸三箇寺
文化財等

浅野長矩・赤穂浪士墓(国指定史跡)

URL 曹洞宗 江戸三ヶ寺 萬松山 泉岳寺

 

泉岳寺みどころ

山門

泉岳寺の顔ともいうべき門です。泉岳寺の34世、大道貞釣和尚によって、天保3年(1832)に建立されました。この門の手前に中門があり、山門と中門をはさむ場所に大石内蔵助像があります。山門の二階部分には十六羅漢像が安置されています。

 

中門の扁額

山門の手前にそびえる中門の扁額です。泉岳寺の山号「萬松山」とあります。

 

山門天井の龍

山門の天井には、江戸三龍のひとつにかぞえられている銅製の龍の彫物があります。案内板によると、日本の彫金の元祖、関義則の作とあります。

 

大石内蔵助像

赤穂浅野家の菩提寺でもある泉岳寺は、忠臣蔵ゆかりの地でもあります。赤穂浪士による吉良邸討ち入りの日である12月14日に除幕されました。大正14年(1924)のことです。

 

本堂

元々の本堂は空襲によって焼失しましたが、その後再建されました。完成したのは昭和28年(1953)で、赤穂浪士による吉良邸討ち入りの日である12月14日のことです。正面の扁額には「獅子吼(ししく)」と書かれています。

 

大石内蔵助

水琴窟上の大石内蔵助像です。討ち入りの時と同じ姿をしています。小さいですが、表情もよく分かります。

 

鐘楼

朝と夕方の二回撞かれています。明治期まで使用されていた梵鐘は、ウイーン国立民族博物館に所蔵されているそうです。

 

血染めの石

もとは田村右京大夫邸にあったもので、江戸城松の廊下における刃傷事件によって切腹させられた浅野内匠頭の自刃した傍らにあったものといわれています。後ろには、同じく血染めの梅が根をおろしています。自刃の時に血がかかったといわれています。

 

首洗いの井戸

討ち入りによって本懐を果たし、この泉岳寺に凱旋した後、この井戸で吉良上野介の首を洗ってから浅野内匠頭の墓前に捧げて討ち入りを報告したとされています。今でも水が湧いていました。

 

中門

泉岳寺の入口にあたる門です。山門よりも外側にあり、中門というには少々違和感を感じてしまいます。

 

義士墓入口

入口の門は、築地鉄砲洲(現在の聖路加国際病院付近)にあった赤穂浅野家の上屋敷の裏門だったものです。明治期に入ってこの地に移築されました。

 

浅野長矩公の墓

47士墓所近くに、江戸城松の廊下の刃傷事件で切腹となった浅野内匠頭長矩公の墓があります。戒名は「冷光院殿吹毛玄利大居士」。

 

長矩公夫人の墓

浅野長矩夫人は阿久里姫といいました。夫が切腹によって亡くなると、落髪して瑤泉院と名乗りました。41歳で死去、泉岳寺で夫の隣に葬られました。

 

義士墓1

討ち入りに参加した47人と討ち入り前に自刃した萱野三平の墓、計48基があります。現在も参拝者らによる線香の煙が絶えません。

 

義士墓2

向って右から、大石瀬左衛門信清、矢田五郎右衛門助武、奥田孫大夫重盛、赤埴源蔵重賢、早水藤左衛門満尭、潮田又之丞高教。彼らは、大石内蔵助とともに、細川家のお預けとなった17人にふくまれます。

 

大石内蔵助墓

元禄16年2月4日(1703.03.20)に、江戸の肥後熊本藩の下屋敷で幕府の命によって自刃した大石内蔵助の亡骸は、泉岳寺のこの地に埋葬されました。享年45。

 

大石主税墓

父である大石内蔵助と同年同日ほぼ同時刻に切腹。主税ら10人は松平隠岐守定直(伊予松山城主)にお預けとなり、伊予松平家の三田中屋敷(東京都港区三田二丁目)で自刃しました。現在この屋敷跡は、イタリア大使館となっています。

 

赤穂義士記念館

入場料500円。浅野内匠頭長矩しようと伝えられている陣笠、討ち入りの口上書などが収められています。また、元禄赤穂事件を伝えるビデオも上映されています。

 

義士引揚げ行列

義士の快挙が太平の世に一石を投じ、波紋を投げかけたことを、水盤からの一条の水の流れで表しています。また、池の中には義士の引揚げるときの隊列を資料により配置しました。(以上、「赤穂義士記念館パンフレット」より)

 

撮影日 2008-12-06

< 033 仁和寺035 本能寺 >

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