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宇治十帖
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基本情報|小説『源氏物語』
紫式部によって今から千年も前につくられた世界最古の長編小説。全54帖からなる。
- 紫式部の『源氏物語』は全部で54帖からなります。その内、最後の10帖は、光源氏の子(本当は柏木という人物の子)である薫を主人公として宇治を舞台に描かれていますので、『宇治十帖』とよばれています。後世の人々が宇治十帖ゆかりの場所を宇治川周辺に定め、「宇治十帖古跡」としました。
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宇治十帖古跡
17世紀に選定されたという「宇治十帖古跡」。現存するその古跡10か所の紹介。
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01橋姫 … 宇治橋西詰めから100mほどのところにある橋姫神社
02椎本 … 宇治橋東詰めからしばらく進んだところにある彼方神社
03総角 … 平等院の対岸、宇治上神社の北側、大吉山の登り口付近
05宿木 … 旅館街の先、宇治川を50mほど上流に行ったところ
06東屋 … 宇治橋東詰、京阪宇治駅にほど近い場所にある東屋観音
『源氏物語』宇治十帖
01 第45帖「橋姫」
橋姫の心をくみて高瀬さす 棹のしづくに袖ぞぬれぬる
02 第46帖 「椎本」
立ち寄らむ陰とたのみし椎本 空しき床になりにけるかな
03 第47帖 「総角」
総角に長き契りを結びこめ 同じところによりもあはなむ
04 第48帖 「早蕨」
この春は 誰にか見せむ 亡き人の 形見に摘める 嶺の早蕨
05 第49帖 「宿木」
宿木と思ひ出でずは木の下の 旅寝もいかに寂しからまし
06 第50帖 「東屋」
さいとむる葎やしげき東屋の あまり程ふる雨そそぎかな
07 第51帖 「浮舟」
橘の小島は色もかはらじを この浮舟ぞゆくへ知られぬ
08 第52帖 「蜻蛉」
ありと見て手には取られず見れば又 ゆくへも知らず消えし蜻蛉
09 第53帖 「手習」
身を投げし涙の川の早き瀬を しがらみかけて誰かとどめし
10 第54帖 「夢浮橋」
法の師とたづぬる道をしるべにして 思はぬ山に踏み惑うかな