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 トップページシリーズ教科書に出てくるお寺龍安寺 0225龍安寺
教科書に出てくるお寺

大雲山
龍安寺
データ
所 在 地 京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13
山  号 大雲山
正 式 名
別  名
宗  派 臨済宗妙心寺派
創  建 宝徳2年(1450)
開  基 細川勝元
開  山 義天玄承禅師(妙心寺第五世)
本  尊 釈迦如来
おもな文化財 (重文)方丈
(特別名勝、史跡)方丈石庭
そ の 他 臨済宗妙心寺派・世界文化遺産(古都京都の文化財)
拝観案内
拝観料 高校生以上500円・小中学生300円
拝観時間 8:00〜17:00(3月〜11月)
8:30〜16:30(12月〜2月)
年中無休
交  通 京福電鉄嵐山線「龍安寺駅」下車
万寿寺本圀寺
歴史年表
西 暦 元 号 出来事
1450 宝徳2年 細川勝元が、右大臣藤原公有より徳大寺家の別荘を譲り受け、妙心寺第五世義天玄承を開山に招いて龍安寺を創建する。
1468 応仁2年 応仁の乱によって焼失。
1488 長享2年 細川政元(勝元の実子)が龍安寺の再興に着手。
1588 天正16年 豊臣秀吉が、蒲生氏郷、前田利家らを連れて訪問。方丈前庭に糸桜を見て、「時ならぬ 桜が枝に 降る雪は 花は遅しと 誘い来ぬらん」と和歌を詠む。
1929 昭和4年 浴室より出火、重文の「太平記」の一部が焼失する。
1975 昭和50年 エリザベス女王が石庭を拝観。
1994 平成6年 「古都京都の文化財」のひとつとして、ユネスコの世界文化遺産に登録される。
境内紹介
■境内
山門 参道 鏡容池
拝観受付を済ますと、はじめにこの門をくぐることになります。龍安寺は平安時代の貴族、徳大寺家の別荘を室町幕府の管領職にあった細川勝元が譲り受け、禅寺に改めたのが始まりです。
左に鏡容池を見ながらの道です。紅葉の時期は、美しい木々が見られます。
かつてはおしどりがたくさんいたので、「おしどり池」とよばれていたそうです。池の周りを一周歩くことができ、回遊式庭園になっています。この池は、龍安寺創建以前の徳大寺氏によって造られました。
方丈 油土塀 つくばい
慶長2年(1606)に塔頭の西源院の塔頭として織田信長の弟織田信包によって建立されました。寛政9年(1797)に龍安寺の方丈が焼失したため、移築されました。
石庭を囲む塀です。土塀の色と石庭が調和しています。2006年3月に4ヶ月をかけて土塀のこけら葺き屋根をふきかえたばかりです。この油土塀は、菜種油を混ぜた土を使用しており、石庭の白砂からの照り返しを防ぐ役割もあるとの事です。
水戸光圀の寄進といわれるつくばい(複製)です。四つの文字は中央の口の部分を部首として漢字を形成します(例えば「五」と「口」で「吾」)。つなげて読むと「吾唯足知(ワレタダタルヲシル)」となります。「知足の者は貧しといえども富めり、不知足は富めりといえども貧し」という意味です。
■石庭
国指定史跡・特別名勝「龍安寺石庭」

「石庭」といえば龍安寺のものをさすほど有名です。25mX10mほどの敷地に、白砂を敷き詰め、その上に石を配置しただけのシンプルな枯山水庭園です。石は全部で15個ありますが、庭のどこから眺めても必ず1個は石が見えないように作られているといわれています。昭和50年(1975)にイギリスのエリザベス女王が見学したことから、海外でも有名になりました。

0224万寿寺 0226本圀寺
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