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教科書に出てくるお寺

慧日山
東福寺
データ
所 在 地 京都府京都市東山区本町15丁目778
山  号 慧日山
正式名 慧日山東福禅寺
別  名 なし
宗  派 臨済宗東福寺派
創  建 嘉禎2年(1236)
開  基 九条道家
開  山 円爾弁円(聖一国師)
本  尊 釈迦如来
おもな文化財 (国宝)
三門、絹本著色無準師範像、宋版太平御覧他
(重文)
禅堂、絹本著色釈迦三尊像、木造地蔵菩薩坐像他
そ の 他 臨済宗東福寺派大本山
京都五山第四位
拝観案内
拝観時間 午前9時〜午後4時
11月のみ午前8時30分〜午後4時30分
拝 観 料 通天橋・開山堂拝観料 400円(小中学生 300円)
方丈八相庭園拝観料  400円(小中学生 300円)
交  通 JR奈良線・京阪本線
 「東福寺駅」下車、南東へ徒歩10分。
市バス202,207,208系統
 「東福寺」バス停下車。
建仁寺万寿寺
歴史年表
西 暦 元 号 出来事
1236 嘉禎2年 摂政九条道家を開基、開山を円爾弁円(聖一国師)として創建。
1255 建長7年 東福寺の伽藍が完成。
1319 元応元年 本尊釈迦像が焼失。14世紀半ばごろに再興されるが、明治14年(1881)に再び焼失。
1334 建武元年 火災焼失。
1336 延元元年 火災焼失。
1386 至徳3年 足利義満が五山の制を定め、東福寺を第4位に列する。
1881 明治14年 仏殿、法堂、庫裡を焼失。のちに再建される。
境内紹介
■庭園
方丈南庭 方丈西庭 方丈北庭
方丈南庭は前庭として、方丈庭園の中でも最も有名な庭です。巨石十八尺の長石を基本とした剛健は配石と荒海の砂紋とによる躍動を表現しています。向かって右側は五山が築山として表現されています。210坪の広さがあります。枯山水式庭園。
井田市松の庭といわれています。さつきの刈りこみで市松模様を表現しています。方丈庭園に限らず東福寺の庭園は市松模様が随所で見られます。くず石を方形に組んで、井田を表現しています。
裏庭にあたります。作庭以前に南庭の御下賜門内にあった敷石を利用して市松模様を表現しています。
龍吟庭南庭 龍吟庭西庭 開山堂前庭
東福寺塔頭の龍吟庵は正応4年(1291)につくられました。国宝の方丈を中心に東西南の三方に庭園があります。南庭は、白砂を敷き詰めてあります。
龍吟庵の三つの庭のうち最も有名なのが、この西庭です。枯山水庭園で、龍の昇天を石組みで表しています。白砂と黒砂で雲紋を表しており、周りを囲む竹垣は稲妻模様をしています。
開山堂の参道は右手が池泉鑑賞式庭園、反対側が市松の砂紋をつけた枯山水の庭になります。広さは約100坪あり、開山堂の隣の普門院の前庭も兼ねています。
■東福寺三名橋
通天橋 臥雲橋 偃月橋
東福寺三名橋のひとつです。初夏の新緑と秋の紅葉が見事です。普明国師によって天授6年(1380)に架けられたといわれています。入口の「通天橋」の扁額も普明国師の筆によるものです。何度かの架け替えが行われましたが、現在のものは昭和36年(1961)に再建されたものです。
通天橋と偃月橋とともに東福寺三名橋にかぞえられています。
塔頭の龍吟庵に通じる三ノ橋渓谷に架かっています。木造の単層切妻造の屋根です。桁行は十一間。東福寺三名橋のひとつです。重文。
■境内の伽藍
三門 東司 東司内部 禅堂
三門は空門・無相門・無作門という三解脱をあわせもった門のことです。天竺様、唐様、和様を組み合わせて造られています。正面に掲げられている「妙雲閣」の扁額は三門を再建した足利義持の筆です。四隅の支柱は秀吉により補強されたものです。国宝。
禅宗寺院の七堂伽藍のひとつである東司は便所のことです。禅僧は用便も修行のひとつです。室町時代の建築で、重要文化財に指定されています。
用便も修行のひとつとして様々な決まりごとがあります。
貞和3年(1347)の建立です。扁額「選佛場」は万寿寺の無準師範によるものです。
仏殿(本堂) 愛染堂 経蔵 庫裏
大正6年から再建工事が始まり、昭和9年4月17日に落慶しました。台湾阿里山産の檜を用材として利用しています。天井の画龍は堂本印象氏によるものです。本尊の釈迦仏像は15m、左右に控える観音菩薩、弥勒菩薩像は7.5mです。
もともと万寿寺愛染堂とよばれていました。昭和9年(1934)の室戸台風で倒壊した後、現在の地に移築されました。愛染明王を祭る建物です。重要文化財。
宝形造の建物です。開山の聖一国師が宋から帰朝した際に持ち帰った経典などが収められています。
明治14年(1881)に火災で焼失しましたが、明治42年(1909)に再建されました。切妻屋根の建物で禅宗寺院には共通してみられる建築様式です。
方丈 方丈表門 開山堂
東福寺の方丈は、その四方にある庭園が有名です。「八相の庭」として日本のみならず、世界に向けて紹介されています。それぞれの庭は、様々な意匠を凝らしており、大変美しいです。昭和14年(1939)に重森三玲氏が作庭しました。建物自体は、明治23年(1890)に再建されました。
唐破風の門で、恩賜門ともいいます。明治期の建築です。
別名を常楽庵といいます。文政2年(1819)に焼失しましたが、直後の文政6年(1823)に一条忠良によって再建されました。
0222建仁寺 0224万寿寺
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