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第28話 大阪城
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天守閣
日本100名城スタンプ設置場所
大阪城天守閣1階受付
スタンプのデザインは西の丸庭園付近からみた天守閣の姿でほぼ間違いなさそうです。天守閣1階受付でスタンプを押し、そのあと場所探しだったのでけっこう歩きました。大阪城はさすがに広いです。

■探訪記(2009.12.24)
 所在地 : 大阪府大阪市中央区大阪城1番1号



 何度も訪れている大阪城。さすがは天下人秀吉が築城したお城です。規模も大きく、本丸東面の石垣の高さはかなりのものです。また、全国に先駆けて初めて再建されたという天守閣も美しいです。文化財としての価値は江戸時代から現存している天守閣(いわゆる「現存12天守」)には及ばないのかもしれませんが、少なくとも私の中では、外観の美しさかっこよさは全国でも一、二をあらそうと思います。

 さて、この大阪城。今まで何度も訪れたことがあるといいましたが、迷うのはこの広い城郭をどのように効率よく回るかです。それには、「最寄りの駅」が重要になってきます。私なんかは、初めての訪問の際は何にも考えず駅名から大阪環状線の「大阪城公園」で下車してから訪問しました。ただ、わかるかと思いますが、お城の正門である大手門から登城したい方には不便です。大手門に最寄りの駅は、地下鉄「谷町4丁目」または「天満橋」が便利です。


クリスマス・イブの大阪城

南外堀

六番櫓

千貫櫓

大手門

大手二の門

大手桝形の巨石

 とあるお方からの招待によって、クリスマスイブに「くるみ割り人形」を観る機会が大阪であり、そのついでというのが今回の大阪城訪問のきっかけです。チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」についてはあまりにも有名なので、いまさら説明することもないとは思いますが、設定はクリスマスになっているので、実際にクリスマスに観ることができたのはとてもいい経験になりました。

 さて、今回の大阪城訪問は地下鉄「谷町4丁目駅」が起点です。ここからが大手門に最も便利です。今までも何度もくぐったことのある大手門を今回もくぐります。この付近は空襲などの戦禍にたえた櫓や門などがのこされており、国の重要文化財に指定されています。また、大手門など重要な場所には巨石が使われることもよくあることで、この付近の石はかなり巨大です。ちなみに、城内で最も巨大な石は「蛸石(たこ石)」といい、本丸正門に当たる桜門付近にあります。

 大手門脇の南外堀がまたまた立派です。死角をなくし、防御しやすいように屈折した石垣がまた見事です。ちなみに櫓が見えるのは現存する建物のひとつ六番櫓です。天領だった江戸時代を反映してか、どことなく徳川氏のお城によく見られる櫓に似ている気がします。外観は二条城などに見られる櫓にそっくりです。


本丸南面付近

空堀

石山本願寺の推定地

ロードトレイン

 本丸南側にある空堀が見事です。水堀とは違ってまた別の意味で高い防御力を誇っていたことが想像できます。ちなみにこれだけ堅固な縄張りと石垣を擁する大阪城をみるとさすがは天下人秀吉のお城だといいたくなりますが、実際は豊臣氏時代の遺構は大坂の陣によって完全に失われ、江戸時代に一から築城しなおしたものを現在のわれわれは見ているとのことです。豊臣氏時代の大阪城の遺構はさらに数メートル下の地中に埋まっているそうです。

 さらに、この付近には「石山本願寺の推定地」の碑があります。ちなみに奥に見える櫓は六番櫓です。石山本願寺は織田信長を苦しめた仏教勢力のひとつです。織田信長との抗争、いわゆる「石山合戦」に本願寺側が敗れた後、その跡地に羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が信長の安土城にも負けない巨大なお城を築きました。


本丸

蛸石(たこ石)

空堀1

空堀2

桜門

もと大阪市立博物館

本丸御殿跡付近

 現在の本丸への正門ともいうべき門は桜門(重文)です。この門は、明治20年(1887)に再築されたものです。もともとは寛永3年(1626)に築かれましたが、明治元年(1868)に焼失しました。両側の塀はその時以来、焼失したままになっていたそうですが、昭和44年(1960)に修理されました。

 この桜門からの両側には空堀が広がります。かなりの高さです。そして、門をくぐった先に城内でもっとも大きい石、「たこ石」があります。36畳敷(60平方メートル)の広さがあります。

 そして、本丸。東側にひときわ目立つ建物があります。昭和6年(1931)に昭和天皇の即位を記念して、天守閣などとともに造られた第四師団司令部の建物です。大阪市民の寄付が当時の金額にして150万円集められ造られたということです。戦後は、大阪市警視庁、次いで大阪府警本部として使用され、昭和35年から平成13年まで大阪市立博物館として使用されていました。


天守閣

本丸南隅にある日本庭園


 天守閣については、撮影ポイントを紹介したいと思います。

 先ずは上の写真。昭和6年(1931)の大阪城復興に際して作庭された純日本式庭園です。本丸南隅にあり、池の南側からは天守閣を借景にした景観が見られます。そのため、美しく撮れると思います。



極楽橋と天守閣


 天守閣に向かっては南の方角なので撮影する時間帯や天候を考えないと強い逆光になります。その点は露出を調整することでなんとか克服できるかもしれません。この本丸北にある山里曲輪へとつながる極楽橋付近からの天守閣の姿も美しいと思います。



西の丸庭園から

玉造口付近から

難波宮跡から

 その他のおすすめ撮影ポイントです。今回の訪問ではなく、過去に訪問した時の写真も含まれています。

 写真左、西の丸庭園は有料ですが100名城スタンプを見せながら、

「撮影したいだけなので・・・」
と言ったら勘弁してくれました。ありがとうございます!



大阪歴史博物館から



 特に大阪歴史博物館からの大阪城は絶景です。高いところから見下ろすことができるので、広い大阪城を一望できます。特に夕方は順光となり、天守閣が西日に映えてひときわ目立ちます。ただ、写真自体は、ガラス越しになるので写りが悪くなってしまいます・・・


2009.12.24訪問

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