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■探訪記(2009.12.27) |
所在地 : 三重県伊賀市上野丸之内106
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自宅のある京都市から割と近いです。これまでも何度か訪れていますが、日本100名城スタンプを集め始めてから初の訪問は2009年の暮れとなりました。ここは加藤清正と並んで、築城の名人といわれた藤堂高虎が築いたお城です。
現在の伊賀市もさほど巨大都市ではなく、一地方都市なのですが、このような小さな町に日本一の高石垣をもつ巨城を築いたのには理由があります。それは、関ヶ原の戦いの時の東軍総大将である徳川家康が、もし関ヶ原が不首尾に終わった場合は伊賀上野城に籠城するつもりだったといわれていることからです。外様大名でありながら家康の信頼の厚かった東堂高虎はそのことを家康に打ち明けられ、この地に巨大な城郭を築くことにしたということです。
あと、この地は「伊賀忍者の里」としても有名です。ここでは伊賀忍者がどのようなくらしや修行をしていたのかを知ることができるばかりではなく、実際に忍者に会えるのです。
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改修工事中! |
本来はこんな外観 |
工事中! |
クレーン! |
藤堂高虎になれる |
川崎克 像 |
小天守閣内にある井戸 |
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事前に最新情報を仕入れていなかったら大概こんな感じです。この以前に行った川越城や鉢形城もスタンプ設置場所が休館日だったり川越城なんかはさらに唯一の見どころといってよい本丸御殿が工事で入れなかったり・・・
しかし、実は伊賀上野城のメインは天守閣ではないのです。確かに天守閣が工事中だったのは残念ですが、他にも見どころはたくさんあります。ただ、外観は改修工事をしていたにも関わらず、中には入れます。もちろんお金も払います。
伊賀上野城の天守はいわゆる模擬天守で本来の姿に似せていないばかりでなく、実際に天守閣があった場所に造られているわけではないのです。「日本100名城」選定基準に復元の忠実性も加味されているはずですが、このように模擬天守であるにもかかわらず選定されているのにはきっと理由があるのだと思います。
ちなみにこの天守は地元の名士、川崎克なる人物が私財を投じてつくられており、天守1階には銅像があります。また、同じく天守1階で「日本100名城スタンプ」もゲットできます。
天守1階の向かいにある小天守閣。ここも様々なものが陳列されていますが、なかでも目をひくのが中央にある巨大な井戸。この井戸は深さが50間もあり、さらに横穴があり、城外とひそかに連絡がとれるばかりでなく、兵糧を搬入したり、援軍を城内に引き入れたりなどさまざまなことに利用することができたようです。そのため、秘密が保持され、藩士といえども、うかつに中をのぞくことはできなかったそうです。
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俳聖殿 |
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天守閣を早々に後にして次に向かったのは「俳聖殿」です。「俳聖」とは「俳句の聖」とまり松尾芭蕉のことです。この伊賀上野出身の松尾芭蕉にちなんで造られています。城下には松尾芭蕉の生誕地も観光地化されています。
この俳聖殿、前回訪問のときには見られなかった松尾芭蕉の姿がありました。いかにも俳人という感じの姿をして、座っている姿はなかなかいいです。ちなみに、俳聖殿の特徴的な外観は、旅姿の芭蕉をイメージしているのだとか。なるほど納得。
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伊賀流忍者博物館 |
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おそらく子どもにとっても満足できる場所です。「お城めぐり」といったら「ちょっと・・・」という印象を受けてしまいがちですが、このようなアトラクションがあるのはいいポイントです。こうやって「誰でも楽しめる」、「広くいろんな人が感動できる」といった観点で別の日本100名城を選んだらまた面白いかもしれません。その場合、絶対伊賀上野城は選定されるはず!
忍者屋敷入口にたつ忍者。他にも忍者屋敷のなかにはたくさんの忍者が潜んでいます。そればかりでなく、狭いにもかかわらずこれでもかというほどたくさんの仕掛けがあり、驚きの連続。これらの仕掛けや忍者の暮らしなどを「くのいち」つまり女性の忍者が案内してくれます。かなり修行を積んだのでしょう。解説ばかりでなく実演も御見事!
その先が忍者伝承館と忍術体験館です。伝承館では忍者の武器、防具などの展示があり、さらにその先の忍術体験施設では、自称本物の忍者の方々が忍術を披露してくれます。これが子供だましなどでは全くなく、かなり本格的なもの。こちらの方々も修行を日々積まれたのでしょう。さすが自称でも本物の忍者!
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高石垣 |
「井楼積み」とよばれる工法で積まれた本丸西側に残る高石垣。高さ約30mは日本有数! |
伊賀上野城の最大の見どころのひとつがこの本丸西側にそびえる高石垣。実に見事です。同じく築城の名人といわれた加藤清正が得意とした反りのある石垣に対して、こちらの石垣は直線的です。しかし、素晴らしい。圧巻。
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上からのぞいて撮影 |
高さが実感できるかどうか・・・ |
100名城スタンプと同じアングル |
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見どころの多い城下町 |
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伊賀上野城を後にして、ちょっとだけ城下町の見どころを紹介。やはり自転車を使う機動力が発揮されてよいです。なので、お城以外にもいろんな所を回ることができました。
旧崇廣堂
伊賀上野城を満喫した後は、すぐ近くにある藩校、崇廣堂へ。ここは国の史跡に指定されています。
松尾芭蕉生誕の地
城内に俳聖殿という芭蕉をまつる建物があり、市の中心にある上野市駅には芭蕉の立派な像が建っています。この松尾芭蕉生誕の地は国の史跡に指定されており、芭蕉の書斎だった「釣月軒」もあります。
鍵屋の辻
「日本三大仇討」のひとつ、荒木又右衛門が活躍する「伊賀越鍵屋ノ辻の決闘」の舞台となったといわれている場所です。河合又五郎に殺害された弟、源太夫の敵を討つ決心をした兄の渡辺数馬が、姉婿の荒木又右衛門とともに本懐を遂げた場所です。
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2009.12.27訪問
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