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 トップページテーマ日本100名城探訪記二条城 第53番 二条城
第1話 二条城
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二の丸御殿
日本100名城スタンプ設置場所
元離宮二条城事務所
スタンプの図柄は国宝二の丸御殿の玄関を少し斜めから撮ったもの。大体同じ場所から撮影したところ、植木が邪魔をしているのが分かります。
■探訪記(2009.02.22)
 所在地 : 京都府京都市中京区二条通り堀川西入二条城町


二条城前駅

東南隅櫓
 二条城は、今までも何度か行ったことのある割と馴染みのお城です。しかし、今回は「日本100名城スタンプラリー」の初回を飾る記念すべきお城探訪です。つぶさにレポートしたいと思います。

 毎回そうなのですが、今回の二条城探訪ももちろん地下鉄で。最寄り駅は京都市営地下鉄東西線の二条城前駅です。この駅は、かつて一年間のみではありますが通勤で使用していた駅。毎日二条城を横に見ながら出勤していたことを思い出します。

 二条城前駅から地上に出てくると、押小路通り越しに東南隅櫓(重要文化財)の立派な姿を見ることができます。しかし、これも見慣れた風景。ちなみに、東南隅櫓をはじめ、このように二条城には四隅にそれぞれ白亜の二重櫓がありましたが、現在はこの東南と西南の二つの隅櫓のみしか現存していません。

 さて、この東南隅櫓を左手に見ながら堀川通りを「上がる」と、現在の二条城正門、東大手門(重要文化財)が見えてきます。
 

東大手門

唐門

 東大手門の脇には券売機があって、大人600円を支払って入場。

東大手門は規模もなかなか大きく、立派な櫓門形式。このどっしりとした門をくぐった先は桝形にはなっていませんが、正面には築地塀があり、さらに右手に番所(重要文化財)があって、警備が厳重だったことがうかがえます。

 この築地塀沿いに歩いて行くと、二の丸御殿(国宝)へとつながる唐門があります。この付近は格好の記念撮影場所になっているようで、観光客は皆、この唐門の前で写真を撮っていました。それもそのはず。この唐門、かなり美しく細部の意匠まで非常に凝った造りとなっているのです。表からも、裏からもなかなかいい感じ。さすがは「京都の三大唐門」に数えられるだけのことはあります。なお、京都の三大唐門とは二条城の唐門のほか、豊国神社唐門(国宝)、西本願寺唐門(国宝)をさし、いずれも伏見城からの移築といわれています。


二の丸御殿

二の丸庭園と蘇鉄の養生

 唐門をくぐった正面が、歴史にも名高い二の丸御殿(国宝)です。内部は狩野派の絵師たちによる豪華絢爛な襖絵がみられます。ただし、撮影は禁止です。また、「うぐいす張り」でも有名な所。歩くたびに「キュッキュッ」と音が鳴るのがおもしろいです。この二の丸御殿は徳川家康と豊臣秀頼が会見を開いた所であり、徳川慶喜が大政奉還を宣言した所でもあります。

 二の丸御殿の裏手は、あの小堀遠州の作といわれている庭園(二の丸庭園・特別名勝)が広がっています。池泉回遊式庭園で、ちゃんと滝まであります。さらに、冬場にしか見られない珍しい「蘇鉄の養生」があり、庭園にアクセントを加えています。


本丸入口

本丸御殿

天守台へ

天守台上
 庭園をこえてしばらく進むと本丸を囲む石垣が見えてきます。しかし平城のためか、さほど高くも感じません。ただし、本丸へとつづく門とその石組み、桝形は二条城の中でもかなり厳重に造られいるところのひとつで、その部分だけは堅固さがうかがえます。

 本丸には本丸御殿(重要文化財)、天守台などがありますが、二の丸に比べれば少々地味な感じがします。本丸御殿は御所からの移築ということですが、なんとなく「普通の民家を大きくした感じ」という印象を受けてしまいます。

 天守台は階段があって、上まで登ることができます。上はベンチも備え付けられてあって、休憩にはもってこいです。

 もともと天守台というだけあって、ここには伏見城から移築された五層の天守がそびえていましたが、寛延8年(1750)8月、落雷によって焼失してからは再建されないまま、現在に至っています。



天守台

旧二条城の石垣


 本丸の西、内堀に架かる橋を渡って、南に歩いて行くと、途中に「旧二条城の石垣」が展示されています。「旧二条城」とあるのは、現在の二条城に先立って織田信長が築城した二条城のことを指しているからです。「旧二条城」は、あの本能寺の変の時に焼失したものとされています。ほとんど朽ちかけていますが、興味深いものです。

 またこの付近から天守台を見上げると本丸の西南隅にそびえる石垣がきれいに堀の水面に反射する姿を見ることができ、また、全体の規模や形を確認することができます。

 さらに進んだところは梅園になっていて時期になるときれいな梅が咲き誇ります。
二条城の梅園

 一本の木から紅梅と白梅が咲く通称「源平咲き分けの梅」なる梅があるそうですが、今回は確認できませんでした。見ごろは、3月に入ってからとの事。どちらかというと、遅咲きのようです。梅は桜と違って見ごろを読みにくい感じがします。
2009.02.22訪問

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