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 トップページテーマ宇治十帖第48帖「早蕨」 0204宇治十帖(四)第48帖「早蕨」
宇治十帖
第48帖「早蕨」
さわらび
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「早蕨」は宇治十帖の4、源氏物語第48帖にあたります。中の君は父と姉を相次いで亡くし、悲しんでいました。その後、匂宮の二条院に迎えられ、幸せな日々を送っていました。薫は、中の君のもとを訪れますが、その様子をみた匂宮は二人の仲を疑いはじめます。
登場人物
■薫
宇治十帖の主人公。光源氏(実は柏木なる人物)と女三の宮の間に生まれた子。八の宮の姫君である大君に心をよせていたが、結ばれないまま大君は他界する。
■八の宮
光源氏の異母弟。大君と中の君の父。故人。
■大君
八の宮の姫君。中の君の姉。故人。
■中の君
八の宮の姫君。大君の妹。匂宮に嫁ぐ。
■匂宮
今上帝と明石中宮の第三皇子。中の君を京に迎える。
■夕霧
左大臣。光源氏と葵の上との間に生まれた。匂宮は娘婿にあたる。
 宇治十帖古跡「早蕨」
場所は何度か変わったそうですが、現在は宇治上神社の北側の散策道沿いにあります。石碑が二本立っています。
第48帖「早蕨」

- この春は 誰にか見せむ 亡き人の 形見に摘める 嶺の早蕨 -

 再び春、薫は25歳になっています。

 宇治の八の宮の山荘でさびしく暮らす中の君のもとに、例年通り、父の法の師だった宇治山の阿闍梨から蕨や土筆が届けられ、中の君はその心づくしに感謝するとともに、

「この春は 誰にか見せむ 亡き人の 形見に摘める 嶺の早蕨」

と歌を詠み、姉や父を偲んでいました。

 一方、匂宮は二月上旬、いよいよ中の君を京の二条院に迎える決心をし、後見人の薫がその準備にあれこれと心を配っていました。

 上京の前日、薫は宇治の中の君のもとを訪れて語り合いましたが、匂宮のもとへ嫁ぐ中の君を今さらながら惜しいと感じ、後悔するのでした。

 その後、二条院に迎えられた中の君は匂宮の愛情を受け、幸せな日々を過ごすことができていました。そんな中、桜のころ、薫は二条院を訪れて、中の君と語り合いました。しかし、その様子を知った匂宮は、二人の関係を疑うようになります。

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宇治十帖「早蕨」の古跡にある さわらびの道
早蕨の古跡沿いの散策道は「さわらびの道」といわれています。観光客が特に行きかう道で、他にもお土産屋さんや總角の古跡、源氏物語ミュージアムなどがあります。
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