登場人物
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■薫 |
宇治十帖の主人公。光源氏(実は柏木なる人物)と女三の宮の間に生まれた子。八の宮の姫君である大君に心をよせていたが、結ばれないまま大君は他界する。 |
■八の宮 |
光源氏の異母弟。大君と中の君の父。故人。 |
■大君 |
八の宮の姫君。中の君の姉。故人。 |
■中の君 |
八の宮の姫君。大君の妹。匂宮に嫁ぐ。 |
■匂宮 |
今上帝と明石中宮の第三皇子。中の君を京に迎える。 |
■夕霧 |
左大臣。光源氏と葵の上との間に生まれた。匂宮は娘婿にあたる。 |
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宇治十帖古跡「早蕨」 |
場所は何度か変わったそうですが、現在は宇治上神社の北側の散策道沿いにあります。石碑が二本立っています。
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第48帖「早蕨」 |
- この春は 誰にか見せむ 亡き人の 形見に摘める 嶺の早蕨 - |
再び春、薫は25歳になっています。
宇治の八の宮の山荘でさびしく暮らす中の君のもとに、例年通り、父の法の師だった宇治山の阿闍梨から蕨や土筆が届けられ、中の君はその心づくしに感謝するとともに、
「この春は 誰にか見せむ 亡き人の 形見に摘める 嶺の早蕨」
と歌を詠み、姉や父を偲んでいました。
一方、匂宮は二月上旬、いよいよ中の君を京の二条院に迎える決心をし、後見人の薫がその準備にあれこれと心を配っていました。
上京の前日、薫は宇治の中の君のもとを訪れて語り合いましたが、匂宮のもとへ嫁ぐ中の君を今さらながら惜しいと感じ、後悔するのでした。
その後、二条院に迎えられた中の君は匂宮の愛情を受け、幸せな日々を過ごすことができていました。そんな中、桜のころ、薫は二条院を訪れて、中の君と語り合いました。しかし、その様子を知った匂宮は、二人の関係を疑うようになります。
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宇治十帖「早蕨」の古跡にある さわらびの道 |
早蕨の古跡沿いの散策道は「さわらびの道」といわれています。観光客が特に行きかう道で、他にもお土産屋さんや總角の古跡、源氏物語ミュージアムなどがあります。
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