南禅寺の中には水路閣とよばれる水道橋があります。お寺とは関係ありませんが疎水事業の一環として建築され、京都でも人気が高いところです。古い歴史と格式を持つ南禅寺の伽藍と近代の建築である水路閣は見事に融合して、京都でも有数の美しい景観が楽しめる所となっています。
「水路閣」は、明治時代に開発された琵琶湖から京都市内へ至る人工の水路、琵琶湖疏水が流れる水道橋です。明治維新後の廃仏毀釈の際に、境内に建てられた建築物です。ローマの水道橋を思わせるような赤レンガ造りの水路です。粟田口とよばれた交通の要所にあり、琵琶湖岸や山科への玄関口であったため、琵琶湖疏水はこの南禅寺を通って京都市内に流れています。
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